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季節限定品
着物は日本の四季にそぐうもの、正しくは季節を少し先取りするもの。
それが美しくはあるのですが、あまりにも季節を取り入れすぎるとちょっと悲しいことになるという実例です。
稲穂に芒、満月
どう見てもお月見用に作られている着物で、時期を外して着るのは難しそうですが、困ったことに袷です。
母がこれを作った頃は、お月見といえばもう袷の時期だったのでしょうが、今はとてもとても。
単に仕立て直そうかとも思いましたが、八掛に稲穂の模様が入っているし。
それに私が子どもの頃は稲穂の実る時期とお月見は結構かぶりましたが、現在ではお月見の頃は田んぼはまず刈入れが終わった状態です。
この着物が着られるときは来ないかもしれません。
上布「麦秋」
上布で麦秋は時期的にはちっともおかしくありません。
それ自体は何の問題もないけれど、逆に麦秋の時期しか着られないとも言えます。
せっかく結構長い期間着られるのに、実際に着用できるのは限られた一時期とは。
なんともったいないのでしょう。
おまけに上布の特質として皺になりやすいから一度着たらアイロンは必須です。
つまり扱いも(やや)面倒くさい部類です。
果たして着るときがくるかな?
兎の餅つき
やっぱりお月見でしょう、そしてやっぱり袷仕立てでした。
本当に今は夏が長すぎて、11月でも単にしたくなってしまいかねません(さすがに開炉に単はあんまりだから着ないけど)
でもこちらは十三夜に着ることができるので、稲穂のよりはいいかな。
気候変動の影響=熱帯化する日本の夏
もう現代日本の気候に合わせるなら、菖蒲杜若どころか花筏くらいでも単でこしらえた方がいいのかもしれませんね。
でも錦秋が単は心理的に嫌だから、そこは袷で行きたいなと思うのですが。
それも無理になりつつあるのかも。

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