振袖の記録1

着物の思い出

こんにちは、サイゴンの薔薇です。

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振袖の購入

大学の2回生になった頃でしたか?母が私の振袖を選びに行こうというので、京都で待ち合わせて展示会に行きました。

振袖の間では大広間の床一面にしつけ状態の振袖が夜着たたみ状態で綺麗に並べられていて、この山のような振袖の中からお好きなものをお選びくださいと言われたのですが。

・・・実は私のテンションは全く上がりませんでした。

その時の私の感想は「この中に欲しいものは無さそう」ということでした。

というのは、若干二十歳の私が振袖として着たかったのは、当時流行していた紫や紺などの強い色に小さめの裾模様が入ったものでしたが、由緒正しい呉服商出身の総合商社がそんなものに手を出すはずもなく、そこに並んでいたのはすべてが「ザ・伝統柄」といったものでしたから。

親の意向と本人の希望

母はそんな私に、一時の流行ものを追いかけてくだらないものを買うことはない、振袖は未婚女性の正装なのだからきちんとしたものであるべき、と言いました。

まあその山の中から割と気に入ったものも見つかったし、その振袖は後々まで使えたので母の言葉は正しかったのですが。

ただ、当時の私としては少々不満だったものです。

大抵の場合、親が薦めてくるものは子どもから見るとダサくて古臭くてつまらないと思うことが多くて、本人としてはもっと新しくて刺激的なものがいいのです。

(実はその本人の好みが後々見返すととんでもなくダサかったりするのですが)

良い趣味とか、センスとか

そもそも、趣味の良さは長年の知識と経験の積み重ねで磨かれていくのだから、若者の趣味が悪いのは当然なのです。

「良き趣味の若者など、気持ちわるい」と書いておられた作家さんもいるし(同感です)

毎年の成人式の伝統とはどこへ消えたのか?と首を傾げるしかない映像を見るにつけ、まあ若いんだからしかたないよね、と思っています。

もう伝統美は既婚女性の色留袖に期待することにして、もはや民族衣装ではくコスプレと化した振袖にはこのままバッドセンスを追求し続けてもらえばよろしいかと。

大丈夫、年取ってからの懐かしい(ちょっと恥ずかしい)記録になりますから。

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